お歳暮・秋ギフト
上司や取引先が喜ぶお歳暮の渡し方とは?
12月と言えば「お歳暮」の時期。両親や親戚など1年でお世話になった方へ、感謝の気持ちを込めて贈るのがお歳暮ですが、仕事の上司や取引先に贈るのも社会人としてのマナーです。ここで注意したいのが、上司や取引先へのお歳暮の渡し方について。両親や親族へのお歳暮の渡し方とは少し違いがあります。今回は、上司や取引先に贈る渡し方や時期についてピックアップしていきたいと思います。
上司や取引先へのお歳暮の渡し方
お歳暮は12月初旬から20日頃にかけて、配送で贈るという形が一般的ですよね。しかし、仕事上の上司や取引先には「手渡し」という贈り方がマナーです。最近では、“業務の差し支えがないように”という理由で、宅配便で贈るという方も多くなっていますが、基本的には手渡しで贈るようにしましょう。また、上司や取引先に関わらず、お歳暮を贈る正しい時期は、“12月10日から12月20日”頃が一般的です。地方によって少々違いはありますが、速すぎたり遅すぎたりしないように贈りましょう。特に、忙しくなる年末に贈るのはNGです。できるだけ、25日までには贈るようにしてください。どうしても年末までに贈ることができないという場合は、「御年賀」や「寒中御見舞」として1月7日までに贈りましょう。
手渡しするときのマナー
お歳暮を手渡しする際、風呂敷に包んでいくのがマナーです。購入したデパートなどの紙袋に入れて持っていく場合でもマナー違反にはなりませんが、風呂敷で手渡しするのが基本と言っていいでしょう。また、商品には必ず外熨斗をつけます。ただし、生ものの場合は熨斗を付けないというしきたりがあるので、なくてもOKです。渡し方は、紙袋の場合には紙袋から取り出し、風呂敷の場合は風呂敷をめくって、相手側から見て商品が正面になるように渡すのが丁寧になります。また、上司や取引先に手渡しする場合は、事前に必ず相手の都合を伺ってから時間を合わせるようにしましょう。もし「何時でも大丈夫」と言われた場合は、午前10~11時の間、午後14~16時の間に訪問するのがマナーです。
言葉使いにも注意すること!
仕事上の上司や取引先に手渡しでお歳暮を送る場合は、下記のように一言添えて渡すのが基本です。
・「本年中は大変お世話になりました。ささやかな物ですが、どうかお納めください。」
・「本年中は大変お世話になりました。形ばかりですがお礼の気持ちになります。来年もどうぞよろしくお願いします。」
・「本年中は大変お世話になりました。感謝の気持ちの品物です。ぜひお召し上がりください。今後ともよろしくお願いいたします。」
言いなれない言葉なので言いづらいかもしれませんが、言葉使いを改めて感謝の気持ちを伝えましょう。もし言いづらいのであれば、「今年も大変お世話になりました。ご挨拶の印にお持ちしました。」のような簡単な言葉でもOKです。“何か一言添える”という形が大切なので、覚えておきましょう。
まとめ
日本で古くから続く、「お歳暮」の風習。基本的なマナーを守って、日ごろお世話になった方へ感謝の気持ちとしてお歳暮を送りましょう。“手渡し”という形は、少々照れくさいかもしれませんが、丁寧な気持ちが伝わってこれからも良好な関係を築けるはずです。