お歳暮・秋ギフト
社会人の基本!お歳暮の渡し方とは?
お世話になった方へ感謝の気持ちを伝えたり、これからもよろしくお願いしますという気持ちを込めて贈ったりする「お歳暮」。日本では古くからの風習として知られていますが、一方でお歳暮の基本的な渡し方を知らない方が意外にも多いようです。そこで今回は、社会人としての基本的なお歳暮のマナーについて紹介していきます。
お歳暮の正しい渡し方
近年、遠方にいる方や忙しい場合、宅配便でお歳暮を贈る方が増えてきていますが、基本的には風呂敷に包んだ状態で持参をして、手渡しで贈るのがお歳暮の正式なマナーです。ただし、宅配便で贈る方法でもマナー違反ではありません。手渡しでお歳暮を贈る場合は、必ず事前に相手の都合を伺い相手に合わせた時間に訪問します。「何時でも大丈夫」と言われた場合は、早朝や食事時を避けるために、午前であれば10~11時の間、午後であれば14~16時の間に訪問するようにしましょう。事前に相手の都合を伺うことができず、急な訪問になってしまった場合は玄関先にてお歳暮をお渡しし、すぐに帰るのがマナーです。また、お歳暮を渡す際は「今年も大変お世話になりました。ささやかな物ですが、お納めください」といった、一言の言葉を添えて渡しましょう。
やってはいけないこと
お歳暮のマナーとして一番大切なのは、“時期”といっても過言ではありません。お歳暮は一般的に、12月10~20日頃に贈るのがマナーです。ただし、関東や関西など地域によって時期の違いが少しあるので、あらかじめ調べておきましょう。ここで重要なのが、年末に贈ってはいけないということです。速すぎるのもよくないですが、忙しくなる年末にお歳暮を届けるのはNG。最低でも12月25日までには必ず相手の手元に届くようにしてください。うっかり忘れてしまっていた……という場合は、「御年賀」という形で1月7日までに贈りましょう。ちなみに、自分または相手が喪中の場合、“お歳暮を贈ってはいけない”と勘違いをしている方も多いですが、贈ること自体は特に問題ありません。
お歳暮を頂いたときのマナー
お歳暮を贈る側でなく、お歳暮をいただいた方も多いでしょう。お歳暮をいただいた場合、お返しとしてギフトを贈る必要はありませんが、お礼状を出すのはマナーです。両親や親族など親しい間柄の方なら、電話でお礼の気持ちを伝えてもOKですが、基本的にはお礼状を出しましょう。もしお礼状を贈る時期が遅れて1月に入ってしまった場合は、「寒中御見舞」や「寒中御伺い」などの言葉を文面に添えてください。・お礼状の文例「寒中お見舞申し上げます。この度は丁寧なお心づかいをいただき、ありがとうございます。いつもながら、細やかなお心づかいに恐縮するばかりです。主人もとても喜んでおります。奥様にも宜しくお伝えください。まだしばらく寒さが続くようですが、体調にはくれぐれもお気をつけ下さいませ。○○ ○○(名前)内」
まとめ
お歳暮は、贈る側にも頂く側にもそれぞれマナーがあり、守るのが重要です。マナーを守らないと、せっかくの感謝の気持ちが台無しになってしまうので、十分に気を付けましょう。お歳暮を贈る場合も頂く場合も、社会人として基本的なマナーを守ってくださいね。