父の日特集

手作りプレゼントと聞くと、当たりハズレの差が大きいように感じる方もいるかもしれません。特に手先が不器用な方は「上手に作れないから、買う方がいいんだけど……」と感じるでしょう。

でも実はこの手作りプレゼントが、お父さん達の間で定番なのです。なぜ定番なのか、その理由は2つあります。

1つは、買った物よりも感謝の気持ちを強く感じられるからです。可愛い子どもが手間暇かけた贈り物は、どうしてもうれしく思ってしまうのが親心。我が子が自分のために作ってくれたと知れば、見る度に仕事の疲れも吹き飛びます。お父さん仲間に「作ってもらっちゃった！」と自慢もできます。

2つ目は、何かとお父さんの好みに合わせることができる贈り物だからです。例えばお父さんが青色を好きだったら、青いメッセージカードを作ることができます。世間で定番ということよりも自分の趣味に合っているかどうか、案外そういう所を見ているのです。

手作りプレゼントとひと言で言っても、様々な物があります。手軽なのは手作りカードやラッピングの手作りです。ペーパークラフト、アルバム製作、絵を描いて贈るオシャレな人もいます。お父さんの机に1年中飾れるよう、折り紙で可愛いブーケを工作する人も。どのプレゼントも、受け取ったお父さんからは喜びの声があがるでしょう。

その中でもダントツなのが「手作り料理」。「男をつかむには胃袋をつかめ」なんて言葉があるくらい、男性にとって食事は重要なもの。夕飯やお弁当を愛する我が子に料理してもらって、嬉しくないお父さんはいません。

料理が苦手という人や普段料理しない人は、「料理」と聞いてドキッとしたと思います。しかし苦手であればあるほど、料理をしなければしないほど、効果が大きいのです。いつも料理をしない方がお父さんのために料理をしたら、絶対に感動しますよ。苦手という方も、レシピの通りに作れば大丈夫。お父さんを喜ばせるために、今年はちょっとひと肌脱いでみませんか。

手作り料理を贈りたいけど、どんな料理が喜ばれるのでしょうか。お父さんの味覚も若いころとは違う気が、という方も多いはず。一般的に50代に近づくと食べる量が少なくなり、油っこい食事を避ける傾向があります。ここでは、そんなお父さん達から定番で、かつスキルを問わずに作れる料理を紹介します。

まずは、鍋物。鍋は種類にもよりますが、基本的に具材を切って煮込むだけなのでレシピも簡単です。50代、60代のお父さんには肉より魚を使った鍋が好まれます。みんなで一緒に鍋をつついたら、家族の仲もより良くなるに違いありません。

そして定番のカレーライス。男性はいくつになってもカレーライスが大好きです。カレールーを使えば気軽に作れますし、上級者は本格的にスパイスから作り上げるのも楽しいですよ。中に入れる具材をお父さんの好みや体調に合わせてレシピを工夫できるのも魅力の1つです。

そして50代～60代の男性に定番なのが、ずばりお刺身。白いご飯に合わせたら食が進むのがこのお刺身。食べられる量が少なくなってきたからこそ、消化にやさしいお刺身は嬉しいのです。生で食べるので、熱を加えるよりも栄養を多く取ることができるという利点もあります。他2つの料理に比べると魚の品質に注意するだけです。もし盛り付けに失敗しても味を損なうことはありませんし、初心者にはイチオシの料理です。

せっかく父の日にお料理をするのだから、体に良い食事を作りたいですよね。魚介類は脂肪も少なくもちろんおすすめなのですが、他にはどんな食材が良いのでしょうか。

父の日がある6月に旬の野菜で栄養価が高いものは数多くあります。インゲン・玉ねぎには疲労回復、アスパラガスには高血圧予防の成分が含まれています。果物ならメロン、マンゴー、グレープフルーツが老化に伴う病気の予防にいいと言われています。

体だけではなく、お父さん世代の心が喜ぶのはやっぱりお酒。適度な飲酒は長寿を導くとも言いますので、名前入りのお酒をプレゼントするのも粋なものです。料理に合うお酒を探して、名入れを頼んでみてはいかがでしょうか。食事に合わせておいしいお酒を飲めば、ご機嫌になるに違いありません。

お料理ができた方に最後の関門、盛り付けのコツをお教えします。父の日を料理で祝うなら、盛り付けには力を入れましょう。食事の見た目が悪いと、お父さんによっては箸を付けるのも迷ってしまうかもしれません。

それでは、いったいどのように盛り付けを工夫したらいいのでしょうか。

まず注意して欲しいのが、お皿です。いつも使っているお皿は極力使わないでください。無理をして新しく買う必要はありませんが、お皿を変えるだけで雰囲気が変わります。例えば、カレーライスをいつもは白皿にライスとルーを半々で盛り付けているとします。それを父の日だけはライスとルーを別々のお皿に盛りつけてみてください。それだけで特別なカレーライスに見えますよ。

次に、お皿に余白を作りましょう。カフェやレストランで、お皿に対して量が少ない料理を目にしたことがきっとありますよね。あれは決してお店がケチっているのではなく、質を高く見せる盛り付けのワザなのです。お刺身のように固定できる料理はお皿に幅広く盛るのではなく、できるだけ1箇所にまとめて高さを出しましょう。このテクニックを使えばいつもの料理なのにちょっと高級な仕上がりになります。