観葉植物代わりに、ピンチの時には食料に! ワンルームの部屋で野菜を育ててみた

f:id:ponparemall:20161208131511j:plain

オーガニックやロハスブームも相まって、ガーデニングに注目が集まる昨今。でもワンルームの部屋で暮らす20代男子にとって、庭やベランダでのガーデニングは、なんだか手の届かないセレブな世界の出来事のようで、自分とは無縁に感じてしまいますよね…。

でもちょっと待って! ほんの少しのスペースでも、野菜は育てることができるんです。観葉植物代わりに部屋に彩りを添え、お給料日前のピンチの際には食料にもなる、そんな一石二鳥な部屋での野菜づくりに挑戦してみました。

オシャレな野菜栽培キットを発見

f:id:ponparemall:20161208131443j:plain

ガーデニング超初心者である筆者は以前、多肉植物ブームの際に少しだけ手を出してみたものの、あっさり枯らした苦い経験があります。そんな人でも手軽に野菜を育てる方法はないものか…。探したところ、プラスチックのカップに培養土と種がセットになった栽培キットを見つけました。

今回購入したのは「サラダホウレンソウ」「ベビーリーフミックス」「ルッコラ」「バジル」「イタリアンパセリ」の5種類。パッケージもシンプルながらオシャレな印象で、これなら男の部屋に置いてあっても違和感がありません。野菜の写真と名前入りのラベルが付いているので、育てている野菜の種類も一目瞭然。ちなみに筆者は誤ってラベルを外してしまい、どれがどの野菜なのか途中わからなくなりそうに…。ラベルは付けたまま栽培しましょう。

早速カップをセットし、そこに培養土を入れたら、水で十分湿らせてから種を植えていきます。この栽培キットはカップが二重になっていて、外側のカップの底に水を入れ、内側のカップの下に取り付けられた吸水ヒモから水を吸い上げる“底面給水”システムなので、床が水浸しになる心配もありません。さらにカップの底部分が透明になっているため、一目で水の減り具合が確認できます。

水やりは3日~4日に1回くらいのペースで行いました。これなら忙しい朝でも苦になりません。日中は太陽の光に当てるため、部屋の窓際に移動させてから仕事に向かいます。夏休みの観察日記のような感覚で、水やりをするのが楽しみになりました。

2週間後、ついに芽が出た! そして1か月後…

f:id:ponparemall:20161208131611j:plain

そうして2週間が経過。ついに芽が出てきました! まだ小さいですが、自分が育てたことを思うと喜びもひとしおです。部屋にグリーンがあると、それだけで空間が明るくなったような印象です。少しずつ成長していく野菜たちの新芽を愛しみながら、水やりをする日々が過ぎていきました。

ただ、いくら待っても「バジル」に関しては、一向に芽が出てきません。しかしこれには心当たりが…。そう、あれは種まきからわずか3日目の出来事。洗濯物を取り込む際に、うっかりカップを倒してしまったのです。狭いワンルームでの野菜づくりの落とし穴、皆さんも足元には十分お気を付けください。

そして1か月が経過しました。順調に育っていれば、まもなく野菜を収穫できる時期のはず。しかし、連日の雨による太陽不足のせいか、部屋の野菜たちはなんだか全体的に元気がなく、食べられるほどの成長には程遠い様子。土の表面にはうっすら白っぽいカビのようなものまで付着しています。これは、もしかして失敗では…。

立ち込める不穏な空気を取り払うべく、土の表面のカビを落とし、たっぷりのお水と植物用の肥料を土に与えました。これで少しは持ち直してくれるといいのですが…。

なぜ失敗したのか、その原因を探る

その後も野菜たちの様子を観察しましたが、一向に成長する気配が見えません。そこで専門家に助言を求めることにしました。そもそも初心者が部屋で野菜を育てることは可能なのでしょうか? 園芸家・深町貴子さんにお話を伺いました。

「部屋でも野菜を育てることはできますが、条件があります。種類によっても異なりますが、基本的に日照時間が8時間以上あることが望ましいです。とても日当たりのいい場所がお部屋にあるなど、置き場所が限られてくると思いますね」(深町貴子さん・以下同)

のっけからショッキングな発言が。正直、筆者の部屋はお世辞にも日当たりが良いとは言えません。土の表面にカビのようなものが生えたことを伝えたところ、「空気中の雑菌が付着したことが原因だろう」との見解。ただ、カビは太陽の光が当たれば殺菌されるため、繁殖しないはずなのだとか。ここでも日当たり不足が裏付けられてしまう結果に…。

また、野菜たちの成長不足を心配して肥料を与えたことに関しては、完全なるNG行為とのご指摘が。

「肥料は植物がある程度大きくなってから、はじめて与えるもの。芽が出たばかりの植物は、また十分に根を張っていない状態です。その状態で栄養剤を与えてしまうと根が傷んでしまい、結果的に水分も養分も吸えなくなってしまいますよ」

元気がないから、とたっぷりお水をあげてしまう。これも初心者によくある間違いなのだそう。

「根が一番必要としていることは呼吸です。つまり、必要なのは水ではなく空気を与えること。そのためには土を乾かしてあげる必要があります。たっぷりのお水で土が常に湿った状態では、根は呼吸ができず溺れてしまうんです」

太陽不足と水分過剰、うまく育たなかった基本的な原因は分かったものの、今から野菜づくりをやり直すのは、この原稿の締め切り的にも不可能です。途方に暮れていたその日の夜、筆者は夢を見たのです。順調に育った部屋の野菜で料理を作った夢を…。

こうなるはずだったのに…夢の食卓を再現!

f:id:ponparemall:20161208131745j:plain

*ここから先は「ホントならこうなるはずだった」妄想記事です。

そして1か月半が経過し、野菜たちも十分に成長しています。お給料日前、財布の中身はかなり心許無い状況。これはいよいよ収穫の時期がやってきた合図、さっそく実行に移します。根元にはさみを入れて刈り入れると、新鮮な野菜特有の香りが広がります。いわば究極の産地直送、これは期待していいかもしれません。

今回作ったメニューは以下の3品です。

・「ベビーリーフ」と「ルッコラ」と「サラダホウレンソウ」のグリーンサラダ

・「バジル」のカプレーゼ

・「イタリアンパセリ」のペペロンチーノ

早速ワインとともに試食してみます。自分で言うのもなんですが、なかなかの味。やはり何より素材の新鮮さのおかげでしょうか、料理の腕が一段上がったような錯覚にさえ陥りました。

そう、すべては錯覚、幻でした…。現実には、すべての食材をスーパーで調達しました。冒頭の写真はスーパーで買ってきた野菜を鉢に無理やり刺して、育ったように見せかけたものです。夢から覚めて、いま目の前に広がるのは台所のシンクの洗い物の山だけ。今回の失敗を教訓にして、次こそは野菜づくりにリベンジしたいと思います!

(今回紹介した商品)

べジフィール サラダホウレンソウ/864円(税込)
在庫をチェックする⇒

べジフィール ベビーリーフミックス/864円(税込)
在庫をチェックする⇒

べジフィール ルッコラ/864円(税込)
在庫をチェックする⇒

フレッシュハーブ イタリアンパセリ/432円(税込)
在庫をチェックする⇒

フレッシュハーブ バジル/432円(税込)
在庫をチェックする⇒ 

(取材協力)

f:id:ponparemall:20161208132507j:plain

園芸家 深町貴子

東京農業大学非常勤講師(バイオセラピー論)、新聞、テレビ、雑誌など多方面で活躍中。

野菜づくりに関する著作を多数出版。

深町貴子ホームページ

文/児玉裕紀(verb)

ページの先頭へ