2024年おせち特集
伊達巻の意味は?いまさら聞けないおせちのあれこれを大公開!
おせちはいつから食べられるようになったの?ひとつひとつのおかずにはどんな意味があるの?知って楽しいおせちにまつわるあれこれをご紹介します。
お正月の団欒で子どもたちに教えたり、それぞれがうんちくを傾け合ったり……、おせちにはみんなで楽しめる奥深い意味がたくさん隠されています。
おせちの由来
弥生時代に農耕が根付くと、人々は季節ごとの大地の恵みを料理して、神さまに感謝するためにお供えしました。一説にはこのときの料理が、おせちの歴史のはじまりといわれています。
おせち(節)という言葉のいわれは、季節の変わり目を意味する「節」から来ています。「端午の節句(5月5日)」や「重陽の節句(9月9日)」などの五節句に、元旦の1月1日です。平安時代になり宮中行事が華やかになると、「節会」が五節句と元旦に催されるようになります。
この席に供された料理のことを「節供(せちく)」といい、それが「御節供(おせちく)」となり、いつしか「おせち」となっていきました。
江戸時代に入るとこの慣習が庶民の間でも行われるようになり、おせちも一般に浸透していきました。そして、新しい年の節である元旦に食べるおせちが、とくに大切になっていったのです。
各おせち料理の意味について
おせち料理の中身にはそれぞれ意味があります。それは新しい年を歳神さまと一緒に祝うための大事な食事です。新年が良い1年になるように、多くの願いを込めたのです。
また江戸っ子ならでは言葉遊び、シャレが表現されているものもあります。知ると楽しい各おせちの種類と意味を見ていきましょう。
伊達巻
奇抜で個性的なファッションが好きだったといわれる戦国武将、伊達正宗。そこからいつしかおシャレな人のことを、伊達者と呼ぶようになりました。江戸のシャレ者が着ていた着物の柄とその巻かれた形がよく似ていたことから、この名前がついたようです。
田作りとごまめ
小さなイワシを甘辛く煮詰めてゴマをかけたおせちのおかずです。小さいながらも御頭(おかしら)付きで、縁起の良いものです。
イワシは昔、田の肥料として大変有効なものでした。田んぼで米を作る源ということで「田作り」。さらにこの肥料をまいた田んぼは収穫率が良かったようです。ここから五万石の米と書いて「五万米=ごまめ」。どちらも絶妙なネーミングですね。
栗きんとん
栗きんとんの栗は「勝栗」、きんとんは「金団」です。勝負に勝つという縁起をかつぐだけでなく、金色に輝く色も金の団子や布団など財産のイメージで、豊かな生活を願う気持ちが込められています。
紅白なます
紅白なますはもともと、生の魚を用いた酢の物でした。室町時代のことです。そこから「生酢=なます」となり、精進料理の際には、魚を使わず野菜だけで作っていたようです。
現在ではにんじんと大根だけで、生魚を入れる紅白なますのレシピはほとんど見られません。シャキシャキした食感とさっぱりとした味で、口直しにピッタリですね。
昆布巻き
「よろこんぶ」と、まるでダジャレのようですが、喜びにあふれた1年になるようにとの願いが込められています。
巻かれた形は、巻き物を表現しています。昔の書と言えば、長い紙に書かれて巻いて保管しておくのが一般的。勉学に励み、立派な人間になるようにとの、親心が込められています。
いつ食べるの?地方によって変わる食べるタイミング
大みそかに食べる、正月の朝に食べるなど、地方によって変わるおせちを食べるタイミング。昔は日が暮れたら1日はおしまい、もう次の日に入るということで、年越しの祝い料理として大みそかの夜に食べていました。それが、元旦の祝い料理として、きれいなまま残し正月に食べるところが増えてきました。北海道や東北地方は大みそかに、その他の地域では元旦に食べる風習が多いようです。
一方、お雑煮は、正月三が日の朝に食べることが一般的なようです。歳神さまに供えたお餅のお下がりを食べるのが、お雑煮です。雑多な具材を入れて煮込んだ汁を用いることから、この名前がついたようです。
実際のところどうするの?いまさら聞けないあれこれ
日本の生活に密着した伝統行事だからこそ、さまざまな疑問がわいてくるおせち。知っておくと便利で役立つ話題をいくつか紹介します。
喪中の場合、おせち料理を作っていいの?
喪中の場合は年賀状を控えたり、初詣に行かなかったり、などということがありますが、おせち料理はどうすればよいのでしょうか?おせちは「祝う」と「願う」、2つの意味のあるものです。そのため、おかずのなかでも「祝う」要素の強いものを避ければ、作っても食べても良いという考え方もあります。たとえば、「よろこんぶ」の昆布巻きは祝いの色が強いのでNG、豊作を願う田作り・ごまめはOKという具合です。
おせちはいつ作るのが一般的?
正月三が日を持たせるためには、なるべく前日の31日に作ったほうが良いでしょう。しかし、おせち料理は品数が多いので、1日ですべてをこなすのは大変です。たとえば乾物や豆など下ごしらえが必要なものは30日から、できるだけ作り立てを食べたい紅白なますや腐りやすいものなどは31日、としている方が多いようです。
いつまで食べていいの?
日持ちするおかずの多いおせち料理は、正月3が日はもちろん、残っている限り食べていただいてかまいません。松の内の15日までは正月飾りもあり、いわゆる「正月気分」が残ります。ただし、来客にもてなす場合は、七草粥の7日までが無難なようです。
世界無形文化遺産にもなった、日本の伝統食。おせち料理はその象徴といっても過言ではないでしょう。ひとつひとつの料理に込められた願い、細やかな調理など、ほかの国ではなかなか見られないものです。
おせち料理について知って、お正月の食事をもっと積極的に楽しんでみてはいかがでしょうか?
ポンパレーモールおせち総合ランキング
2024年おせち特集一覧
おせち豆知識
-
手作りおせちレシピ
家族に栗きんとんや黒豆は毎年欠かさず用意したいおせち料理の1つです。でも、少し甘過ぎるなど、味を調整したいと感じたことはありませんか?今回は、定番料理からメイン、デザートまで、手軽にできる簡単おせちレシピをご紹介します。
-
おせち食材の飾り切り
重箱に詰まったおせち料理を彩るものといえば、見ても食べても楽しめる飾り切り。定番のかまぼこやレンコンを使用したものから、子どもが喜ぶキャラクターまで、飾り切りでおせちを華やかに仕上げてみませんか?
-
おせちリメイクレシピ
せっかくおせちを用意しても、喜ばれるのは元旦だけ。数日経っても食べきれず、毎年残ってしまうケースは多くあります。あっと驚くリメイク術で、おせちを一風変わった味に変身させるレシピを試してみませんか?
-
おせちの詰め方・正月の装飾
おせち料理の準備は万端!でも、いざ盛りつけるとなると、イメージ通りには上手くいかない……というお悩みは実は多いもの。今回は、ちょっとしたひと技で、より本格的にみえるアイデアや詰め方のコツをこっそり伝授いたします。
-
おせちの由来と意味
お正月といえば、おせち料理!というものの、実はその由来や意味をあまり知らない方が多いのではないでしょうか?今回はいまさら聞けないおせちにまつわるあれこれをご紹介します。お正月には思わずみんなに話したくなるかも。
おせち豆知識
-
定番おせちおすすめ商品
数多く揃うおせちの種類からご家庭にピッタリのものを見つけるには、昔から親しまれてきた定番の和風おせちの選び方を抑えておきましょう。また、洋風や中華おせち、高級おせちのポイントもご紹介します。
-
種類別おせちおすすめ商品
今年のおせちはいつもと変わったものを用意したいとお考えの方は必見!洋風、中華、和洋折衷まで、おせちのバリエーションも年々増加しています。選択肢豊富なネット通販で子どもから大人まで喜ぶユニークおせちを見つけてみませんか?
-
高級おせちおすすめ商品
今年のお正月は思い切って高級おせちを取り揃えてみませんか?親戚や日頃お世話になっている人にプレゼントするのも喜ばれるかもしれません。旬の素材や美しく盛りつけられた逸品で、新年の門出を盛大にお祝いしましょう。
-
おせち単品おかずおすすめ商品
新年の食卓に必須のおせち料理ですが、手つかずに残ってしまう品もあるものです。それならば、好きなものだけ単品を揃えるのも一案です。美味しく、長持ちさせるポイントとともに、賢く美味しくおせちを楽しみましょう。